【高橋留美子】短編集「運命の鳥」【家時間で掘り出し!おもしろい漫画】
こんにちは。
ハイパーウサギ(@hyper_u3gi)です。
最近おうち時間で家にある漫画を読み返しています。
その中で久しぶりに読んで、グッときた作品についての記事を書いていこうと思います。
今回はこちらの作品!
高橋留美子傑作集「運命の鳥」
高橋留美子先生の短編集です。
高橋留美子先生と言えば「らんま1/2」や「うる星やつら」、「犬夜叉」など、超人気作品がたくさんありますよね。
ご存じの方も多いとは思いますが、高橋留美子先生は上記の超人気作品だけではなく短編集のおもしろさも格別…!
こちらの短編集もまさにそう!
収録されているお話は全部で6つ。
それぞれの話の主人公は全員中年以上の男女。
サクっと言ってしまうと、おじさんやおばさん、またはおじいさんが主人公。
高橋留美子先生の描くおじさん、おばさんは非常に秀逸。
なんでこんなにおじさん、おばさんを書くのがうまいんだ…!?
ちなみに、こんな本(↓)も出ています。
こちら変わり種の本ですが、すごく面白い。
短編集「高橋留美子劇場」の副読本。
短編集に出てくる『おじさん』のみを深彫りした内容です。
おじさん解体新書、おじさん図鑑、世相とおじさん、アンケート結果発表、高橋留美子ロングインタビュー&語り下ろし全作品解説など、おじさんにまつわる大特集本です。
それでは少し話がずれてしまいましたが、高橋留美子傑作集「運命の鳥」に収録されているお話をひとつずつ詳しく見ていきます。
ネタバレはしないように書いておりますが、少なからず内容には触れております。ご注意ください。
ポジティブ・クッキング
料理に凝り出した妻とそれを気にもかけない家族の話。
文字面で書くとしんどそうなのですが、これを高橋留美子先生が描くとなぜかコミカルになる不思議。
年甲斐もなく
妻の死後、若い女と再婚すると言い出した父(67)に振り回される息子夫婦の話。
運命の鳥
表題作。
不幸になる人の頭上にカラスのような鳥が見える喫茶店の店主の話。
その鳥を「運命の鳥」と呼んでいる。
喫茶店に訪れる客やかつての初恋の人に見えた「運命の鳥」に翻弄されるおじさん店主。
しあわせリスト
町内会で裕福な家ばかりを狙った連続放火事件が起こり、町内会の役員たちでパトロールをすることに。連続放火事件のターゲットのつながりや犯人候補が少しづつ明らかに?!
事件の現場
母と妻と高校一年生の息子と暮らす中年サラリーマン。
嫁姑の関係は良好。
しかし、姉が一家に一時居候することになり、均衡がくずれていく‥‥
けっこうありえそうな事でちょっと怖い
まとめ
この短編集は特に主婦の話や嫁姑の話など・・・家庭内でのお話が多いです。
家族を描くのが本当にうまい。
この短編集のお話たち、同じ題材でも高橋留美子先生が描かなかったらもっとしんどい話になっていたと思います。
高橋留美子先生が描くことでウィットに富んだ面白い話になるんだから、本当にすごい。
これこそ高橋先生にしか描けないものだと思います。
他の短編集もとても面白いので、また記事を書いていきます。